食べかけへの愛

食べかけへの愛 no.7 番外編

食べかけへの愛
(今回は食べかけの話ではありません)

あっという間に12月になりました。
今年はなかなか寒くならなかったことも相まってか、
冬を思うようにまだ楽しめていない自分がいます。

最近、引越しました。約2年ぶりです。
新しい住まいは憧れの階段付きで、キッチンにはオーブンがつき、十分に足の伸ばせるお風呂になりました。
1日中日当たりも良く、ずっと家にいたいと思ってしまうような空間です。
階段は予想以上に急だったので、飲んで帰った後は必ず「イチニ、イチニ」と声を出しながら上り下りをする、というルールもできました。

転居前はその街に慣れるかどうか、近隣の様子、通勤面での不安もありましたが、もうすでに今の場所にフィットしつつあります。なんとかなるもんだなと思っています。

「暮らしを育む」とは、その場所でしっかりと生き抜くことだと感じています。
結婚してから、かれこれ今の家が3軒目になり、そう、実感します。

・駅から家までが遠い
・飲食店が多いので、家でご飯を作らなくてもなんとかなる
・頻繁に食品の買い出しに行けない

パッと今思いつくことをあげてみても、今の家は明らかに前より不便です。
でもそこまで困っていません。むしろそれを楽しもうと思っています。

駅からゆっくり太陽を浴びながら通勤するのは気持ちがいいです。
一生懸命帰宅して、家族との団欒の時間は尊いです。
使うものだけをまとめて購入することでゴミが減ります。

不便と上手に付き合うことでその場所で生き抜く力が身についていくと思います。
むしろそれこそが「暮らしを育む」ことなのだと思います。暮らしはファッションではないのです。

「置かれた場所で咲きなさい」
今回の話とは少し離れているかもしれませんが、
与えられた場所できちんと自分を表現し、任務を全うすることが
これからの私たちに必要だと思います。
私も自分の与えられた場所でしっかりを根を張り、
春には大きな花を咲かせたいと1年を振り返ってそう思いました。